せ、青春……！なんてベタベタな青春なんだああああああああ！と私も海に向かって叫びたい。今回は謎が多かった賢者の島の全貌や新キャラがたくさん出てきたりと情報満載でしたね！後編の物語の核心へ進む準備のためにまとめます。
注意！この記事には以下のネタバレが含まれています。
・５章「美貌の圧制者」中編までのストーリー
５章前編１はこちら
５章前編２はこちら
あらすじ
『VDC』本番まで残り2週間。
学園を飛び出してしまったエペルは、ヴィルの言葉の真意に悩んでいた。
そんな中、エペルを追いかけてきたデュースに、思いがけない誘いを受け……。
ストーリータイトル
４０ 苦悩シャウト！
４１ 本音リリース！
４２ 芳香ディフュージョン！
４３ 合点アドバンテージ！
４４ 海岸トラブル！
４５ 青春ファイト！
４６ 直前プラクティス！
４７ 解消イレギュラー！
４８ 深更ビジター
４９ 到頭オープニング！
５０ 出発フェスティバル！
５１ 巡回ブース！
５２ 遊戯バーチャル！
５３ 海陸ツインズ！
５４ 開幕ボルテージ！
５５ 客人バラエティ！
５６ 想像フレンド！
シナリオ
デュースがエペルを連れて海へ行く。夕日が沈む海に向かって自分の不満と決意を大声で叫び、エペルに自分の弱さやNRCに入学してから感じていることを話す。デュースに背中を押され、エペルも思いの丈を海にぶつける。故郷の訛りで叫んでスッキリしたエペルは、入学式でのヴィルとの約束や自分の悩みをデュースに打ち明ける。デュースが自分の馬鹿さこそが”パワー”であると話しエペルが納得できないでいる。
そこへ突然、エペルの実家から電話が掛かってきた。世界中から林檎ジュースの注文が殺到しているというのだ。実は、ヴィルが自分のマジカメで林檎ジュースを紹介し、それを見たファンが問い合わせていたからであった。ヴィルが磨いてきた”美しさ”によって大きな影響力（”パワー”）を得ていることを理解したエペルは、ヴィルの言葉の真意に気付く。今のエペル自身が持つ”愛らしさ”こそが”パワー”であると知ったエペルは、自分のパワーを磨き、『VDC』で優勝してエースとヴィルを見返すことをデュースと共に誓う。
海岸にいたチンピラが、デュースたちが乗って来たイグニハイド特製改造マジカルホイールに興味を示す。その場を離れようとしたエペルとデュースだが、腕を掴まれ、喧嘩に発展する。市民を傷つけないようにと魔法を使わない２人に容赦のないチンピラ。エペルの身に危険が迫るとき、突然デュースの魔力が溢れてチンピラが倒れる。デュースは状況が飲み込めておらず混乱していたが、もしかしてと何か思い当たることがある様子のエペルだった。
———夜。
ポムフィオーレ寮に帰って来たデュースとエペルを待っていたのは怒り心頭のヴィルだった。２人は反省し、エペルはヴィルの言っていた言葉の意味を知り、ネージュやヴィルを倒せるくらい強くなることを宣言する。エースと喧嘩をしていたデュースは吹っ切れた様子でエースに絶対負ける気はないと宣言し、エペルと一緒にペナルティのランニングへ出かける。エースは意味が分からず自分が負けるわけがないと監督生とグリムに同意を求めるが、グリムはどんぐりの背比べだと一蹴するのであった。
———２週間後
『VDC』まで残り１週間。本番で使う特別な制服を着て練習の成果を学園長に披露する。確実に優勝を狙えると感動した学園長は『ボーカル＆ダンスチャンピオンシップ』関係者席チケットを監督生やNRCトライブのメンバーに配る。
その夜。オンボロ寮前でマレウスと久しぶりに会う。監督生は、ウィンターホリデーで貰ったホリデーカードのお礼にとVDCの関係者席チケットをマレウスに手渡す。自分を恐れない監督生の招待を受け、当日が楽しみだと告げて闇に消えるマレウス。醜い魔女が毒林檎を完成させ、白雪姫のもとへ向かう夢を見る。
———総合文化祭当日
合宿最終日。『VDC』の本番は午後３時から、リハーサルは１２時から行われる。マネージャーの監督生とグリムは本番で舞台に立たないので、リハーサル開始時刻まで時間をつぶすため文化祭を見に行くことに。
VDCの会場であるパープルステージへ視察に行くと陸上部とマジフト部が共同で設営作業を行っていた。同じく視察に来ていた運営委員のリドルとトレイと合流し、一緒に校内の展示を見て回る。
展示ブース
文化部を中心に作品の発表や物販が行われる。学外へ実習へ出ていた４年生による研究や調査の成果が展示されているブースもある。
サイエンス部
植物園が会場。「観葉植物カフェ」の運営。トレイ、ルークが所属している。
ガーゴイル研究会
会場は教室。ガーゴイルの展示を行っている。部員はマレウス一人。
講堂が会場。古今東西のボードゲームを体験できる。イデアが開発したゲームで遊ぶこともできる。イデア、アズールが所属している。２時間後の研究発表を控え、緊張していたイデアとオルトがいた。
山を愛する会
会場は教室。山で収集したものやテラリウムや写真を展示を行っている。来場者第１号記念としてフロイドからブナシメジを押しつけられる。
———全国総合文化祭開催。
RSAのドワーフ族の生徒が絡まれている所を発見し、リドルが鎮圧。チェーニャも文化祭に遊びに来ていた。全ての見回りを終え、もうすぐリハーサルの時間となったので監督生とグリムはVDC会場へ向かう。
用語解説
前編１、前編２の内容は省いています。
賢者の島
海に囲まれた島。北側の山の上にNRC、南側の海岸沿いにRSAがある。
ロイヤルソードアカデミー
賢者の島の南側、海岸沿いにある。白と青を基調としたお城のような建物が特徴。ナイトレイブンカレッジの展望台から建物を見ることが出来る。
学外実習
４年制の魔法士養成学校は、ほとんどの場合、４年目は学外へ実習に出る。
行政組織内にある特殊チームでの実習、遺跡の発掘や調査、古文書の解読、一般の魔法関連企業のインターンなど活動は生徒によって様々。
魔法機動隊
読み方は「マジカルフォース」。消防や警察などの各行政組織内にある魔法士編成チームの中から優秀な魔法士を集めた国際機関。様々な要請で特殊任務につく。
『VRマジカルすごろく』
イデアが開発。魔導式VRゴーグルをつけると、プレイヤーはバーチャルリアリティの世界に入り込むことが出来る。仮想世界内でプレイヤーは、サイコロが止まったマスによってジャングルでモンスターを倒したり、砂漠で油田を掘り当てるなど様々な出来事を体験しながらゴールを目指す。サイコロの出目はプログラム制御による完全ランダムで、テクニックで狙った目を出すことは出来ない。
VDC会場
コロシアムに設置されるパープルステージで行われる。
設営は陸上部とマジフト部が担当。生徒が魔法を使いながら設営する。
作中歌「Absolutely Beautiful」
VDC本番で歌うオリジナル曲。学園長の前で練習の成果を披露した。
作詞・作曲・編曲は音楽担当の尾澤拓さん。ヘルプ→クレジット から確認できます。以下、４６話「直前プラクティス！」で流れた耳コピによる歌詞。耳コピなので注意。
壊れるような輝きは 消してあげる
Hey! So Absolutely Beautiful
No Chance to Beat us No way No way
Hey! So Absolutely Beautiful
No Chance to Beat us No one No way
甘い毒はいかが 口に合うかしら
全てを握ってる アタシ そう絶対なの
Ah… 心のざわめき
いつか林檎のような赤 朽ちてく
誰も超えられない
アタシはそう 強さだけじゃないわ
跪く力 アナタにもあるでしょう？ねえ
（Hey! So Absolutely Beautiful
No Chance to Beat us No one No way ）
最高の It's Show Time
気になる点
デュースの魔法
デュースが海岸のチンピラを倒しました。状況を把握していないデュースに対して、思い当たることがある様子のエペル。なにか魔力が溢れたようですが、どんな魔法を使ったのでしょうか。
マレウスの招待
監督生は、ウィンターホリデーで貰ったホリデーカードのお礼にとVDCの関係者席チケットをマレウスに渡しました。監督生の招待を受けたマレウスですが、因果を持つマレウスが、当日VDCへ来ることは出来るのでしょうか。
RSAの新キャラ
リドルとの見回りの途中で出会ったのが、ドワーフ族のスニック、ドミニク、グラン。元ネタは「白雪姫」に登場する７人の小人のうちの、くしゃみ、ドク、おこりんぼでしょう。他の４人の小人は現れるのでしょうか。また元ネタが白雪姫であるネージュとの関係はあるのでしょうか？
チェーニャのユニーク魔法
いつも突然現れてふらりと消えるチェーニャ。グリムが彼を「生首おばけ」と称するように、宙に首が浮いているように見せることができます。リドルがそのユニーク魔法で来場者を驚かさないようにと注意していたので、どうやらユニーク魔法であるようです。１章から登場しているチェーニャですが、そのユニーク魔法はまだ明かされていません。
海！喧嘩！？青春！！！序盤から熱い展開で感動しました。賢者の島の全容やRSAの生徒など、新しい情報も盛りだくさんでした。エペルの悩みが吹っ切れ、ヴィルとのわだかまりも解消して、メンバー全員が最高の状態で文化祭が開幕！このまま本番も最高の状態で優勝してほしいですね！事件よ、起こるな……。
